2007年8月27日月曜日

景気の長期サイクル (1)コンドラチェフ・サイクル



 1860年、フランスのジュグラーが「恐慌は周期的に発生している」ことを発見、実証したことをきっかけに経済学において景気循環論が研究されるようになった。

(1)コンドラチェフ・サイクル(長期波動)

 ロシアのコンドラチェフが1925年に発見した最長の景気循環で、資本主義を貫く「長期波動」といわれている。米、英、仏、独の物価、利子率、賃金、生産などのデータに54年周期の波が存在することを検証。「景気変動の大循環」 長期波動を引き起こす原因として彼は技術、戦争、金生産、戦争、農業を挙げている。  シュンペーターによれば、この波は産業革命以降の「技術革新」の波である。 長期波動は世界的規模の広がりをもつ。

 第三の波のボトムについての定説はないが、大恐慌が終わった1933年説、第二次大戦がはじまった1939年説、第二次大戦が終わった1945年説、世界経済が戦後復興を終えた1950年代初頭(シュンペータ)説などがある。

 英米の長期の卸売物価指数をつかった分析では、商品市況のピーク・サイクルは1817年-1871年-1925年-1979年であり、ボトム・サイクルは1790年-1844年-1898年-1952年-と54年周期になっており、コンドラチェフ・サイクルと同調している。次のボトムは2006年(?)で、次のトップは2033年となるが、果たして?(これを書いたのは2006年以前だからね。 2002年に早まった?)

 因みにエドワード・デューイは「サイクル、予言の科学」(1947年出版)で1979年に商品価格のピークがくることを予言し、実際に石油危機によるハイパー・インフレの発生を見た。

 一般にコンドラチェフの長期波動という場合、世界経済全般をさす。もちろん、世界経済はシンクロしており、大方は上記表の通りに推移するのだが、日本の株価、米国の株価、日本の物価、、、それぞれが固有のコンドラチェフサイクルを持っている。

 たとえば日本の株価を見ると、ボトムは98年10月の12787円と、今のところ可能性が期待される。日本経済の壊滅点である戦後の1945年を起点とすると、98年は53年目となる。まだ2、3年のブレの範囲があるので、92年以降の高値を更新しない間はあくまでも可能性と期待に過ぎない。

 米国の場合は1929年恐恐の直後あたりが株価のコンドラチェフ・サイクルボトムであり、55年後の1987年ブラックマンデーがこのサイクルのボトムであった可能性が指摘されている。だとすると、この先、ブラックマンデー的な断層的一時的ショック安のような調整局面はあるかもしれないが、米国の現在の好調さは画歴史的なニュー・エコノミーなのかもしれない。
 このように、各国、各データのそれぞれのコンドラチェフ・サイクルがずれているために、大きな景気のボトムもずれてくる。

 参考 イギリス海峡のプランクトン発生状況の54-55年周期=ラッセル・サイクル

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